ラウムと出会えて本当に良かった 最高の愛車でした!
私の思い出深い車は、TOYOTAの最後モデルチェンジ前のラウムです。
もうすでにラウム自体なくなってしまいましたが、この車との出会いも不思議な巡りあわせでした。
中古で30万円で手に入れたこのラウムは、以前乗っていた車がゲリラ豪雨に遭い、水没してしまったことがきっかけです。
水没した車も学生の時買った中古車で、車両保険でおりたのが30万だったのです。
それでたまたま手に入ったラウムでしがた、古いけどスライドドアで、1500tだけど4WDでなかなかパワフルですぐ私に馴染んでくれました。
そんな中、東日本大震災が起き被災してしまった私ですが、この震災時もラウムには本当に助けられました。
小さいけれど、後部座席がフルフラットになるし、意外と馬力はあるので物の運搬にとても役立ちました。
震災で壊れた家財を片づけたり、まだ使える家財を借りた倉庫に移すのに何度もラウムに積んでは降ろしを繰り返す日々でした。
また、生活再建の目途が立たないということから仕方なく隣県に引っ越すことになり、まだ片付かない家屋の掃除のために何度も何度も、数えきれないほどラウムで往復したのです。
1年で3万キロ近くは走ったでしょうか。私の中では初めての経験でした。
たった30万で我が家にきたラウムですが、正直こんなに頑張ってくれるとは思ってもいなくて、とても愛着がわいてしまいました。
苦しい時を一緒に乗り越えた愛車といった感じです。
古くて使い勝手が悪いところもありましたが、無事生活も落ち着き始めたころ、警告ランプがつくようになってしまいました。オイルタンクの破損も見つかったりと、ボロボロでした。
点検してもらうと、もう古いので直したい箇所は正直たくさんある、買い替えを検討してはとアドバイスされ…私は悩んだ結果、ラウムを手放すことにしたのです。
今はもう、あのラウムは私の物ではなくなってしまいました。
買い替えで、ディーラーに受け渡しに行ったとき、そっと車を写メに残してしまいました。
よそから見たら、かっこ良くもない車なんですが、思い入れがあって寂しかったのです。
時々、町で同じ型のラウムを見かけますが、今でも懐かしく思い出します。
きっと、私の中で一生忘れられない車でしょう。どうもありがとう、お前と出会えてよかったよ!
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